2016/11/11
鈴木雅明さん指揮
バッハ・コレギウム・ジャパン
J.S.バッハ ミサ曲ロ短調BWV232
コンサートは合唱よりの、オケよりお、オペラよりも
ピアノが好きな私。
ですが、
バッハ・コレギウム・ジャパンは別格だーーー!!
最初からいきなり引き込まれた。
「ッキーーリーエーー」
美しい、という表現が陳腐に聞こえるくらい
驚くほどの透明感。
それでいて、鮮烈!!
まるで光の中に引き込まれたみたい!!
曲の途中で感動して鳥肌が立つことはありますが、
曲の一番最初の一音から引き込まれて鳥肌がたったのは
初めてのことでした。
この感じは何なんだーーー?!?!
強烈な疑問。
「感動」とは、ただの受け取り手の反応といえばそれまでですが
演奏者、発信する人が 本物 であれば
より多くの人が、感動することができると
私は思います。
本物、本物、、って
なんなのよ〜〜!って
定義はそれぞれだと思いますが、
私は
【誰もが大切にしている嘘のない真実からなるもの】
と
定義しています。
人は都合が悪いと隠そうとします。嘘をつきます。
その場はしのげます。
けど
人のことは騙せても自分を騙すのは限界がありますよね。
そういう時って心が苦しくなります。。。
長くは続きません。
バッハの音楽はそんな雑念、邪念を全て取っ払う 浄化 の力があります。
だから聴いた後は、そんなもんどっかいっちゃって、スッキリします。笑
複雑に絡み合っていた頭の中も
透明で透き通った川が流れるように、
良い循環に流れていきます。
嘘偽りのない音楽こそ まさにバッハの音楽なのです。
それを今の時代、一番に表現できるのが
鈴木雅明さんであり
バッハ・コレギウム・ジャパン!!
間違えなくそうだと、今回確信しました(*^^*)
本当に素晴らしい!!
ちなみに
前回聴いたのが、こちら
3月です!!
マタイ受難曲。
バッハの持つ音楽の力に、めちゃくちゃ感動したのと
鈴木雅明さんの音楽への情熱をひしひしと感じたのを覚えています。
バッハ・コレギウム・ジャパンは、鈴木雅明さんが創設した演奏団体です。
(会社にもしているようですね!)
1990年からなので、もう26年も続いているそうで!
お店でいうと、老舗。
音楽監督は、もちろん鈴木雅明さん。
今回
演奏はもちろん素晴らしかったのですが
「バッハ・コレギウム・ジャパン」というブランドを
これほどまでに広められたのは、なぜか?
という視点で見ていました。
まずは大大大前提である
中身が本物だということ。
これは前に述べた通りです。
紛れもなく
嘘、偽りのない真実からなる音楽。
そしてその音楽を未来に繋げたいという
ミッションが確かだということ。
中身はもちろん素晴らしいことはわかったのですが
驚いたのは
外側 のセンスの良さ!!
3つの発見がありました!
1.独自のロゴ・マークが素敵
→アップル、スタバ、ナイキ、セブンイレブン、クロネコヤマト、ユニクロ、
「あ!このマークはあのお店だ」って、みんながわかる印。
そして会社にとってはシンボルでもありますね。
例えばお店の看板、商品の裏側、表品のタグ、ありとあらゆるところで見られます。
バッハ・コレギウム・ジャパンにも、そんなシンボルとなるロゴ・マークが
いたるところにありました!
まず、ホームページ!!
うん、センス良いですね〜
コンサート会場のモニターにも!
大きくロゴを発見。
もちろんパンフレットにも!!
上のほうにありました。
必ずロゴ・マークが入っていて
それに調和するデザインで、
毎回同じフォーマットで作られています。
わかりやすいですね。
2.プロモーションのセンスが良い
→ブランドを正しく広く伝えていく。
これがプロモーションの真意であるとすれば、まさドンピシャ✨
例えば、コンサートの休憩中
ロビーのモニターを通して次回の演奏曲への想いを語られていました。
いつもはホールの中の様子しか映っていないので、つまらないモニターですが
この日は人だかり!!
退屈な休憩も、これは嬉しいですね(*^^*)
バッハの音楽の理解を深めることにもつながります。
動画での発信もしています。
こちらも素晴らしい!!
舞台の裏側の様子もカッコよく編集されていますね〜
センス良いです!
3.発信内容、コンテンツが良い
→手広く何振り構わずテーマがごちゃごちゃになって発信してしまうと、
しっちゃかめっちゃかになります。
何がしたいの?状態。笑
バッハ・コレギウム・ジャパンは言っていることとやっていることに一貫性があるので、
深く、長く、発信内容を受け取ることができますね。信頼できます。
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バッハの音楽を未来へ
J.S.バッハの音楽は人類共通の財産です 私たちバッハ・コレギウム・ジャパンは創設以来、日本から世界へバッハ音楽を発信し続けてきました。 この素晴らしい音楽を一人でも多くの人と共有したい それが私たちの願いです。
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※HPより引用
上記のメッセージを、演奏活動を通して受け取ることができます。
プログラムの中身や曲目からもそれがわかりますね。
何よりも
鈴木雅明さんの今までの経緯や努力の結果を見れば一目瞭然です↓
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1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)>を創設して以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に直結した演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。 近年は海外のバロック・アンサンブルにも定期的に客演するほか、モダン・オーケストラとの共演ではハイドン、モーツァルト、メンデルスゾーン、マーラー、ストラヴィンスキー、ブリテンなど多彩なレパートリーを披露。2011年受難週にはボストン交響楽団30年ぶりの《ヨハネ受難曲》を指揮し「21世紀のバロック音楽の理想的アプローチ」と絶賛された。 BISレーベルへの録音は目覚ましく、<バッハ:チェンバロ作品全曲シリーズ>続行中、またBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。 受賞歴も多く、近年では平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞、2011年ブレーメン音楽祭賞、平成23年紫綬褒章。2012年6月には、ライプツィヒ市よりバッハの演奏に貢献した世界的音楽家に贈られる「バッハ・メダル」を受賞、平成25年度神戸市文化賞受賞。2013年度サントリー音楽賞をバッハ・コレギウム・ジャパンとともに受賞。2015年にはオランダ改革派神学大学名誉博士号を授与された。又、ドイツ・マインツ大学よりグーテンベルク教育賞を受賞。 神戸出身。東京藝術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授、東京藝術大学名誉教授。
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※HPより引用
日本よりも世界的にめちゃくちゃ評価されているような気がしますね!
バッハといえは鈴木雅明のバッハ・コレギウム・ジャパンだよね!って
世界的になってきているのです。
内側と外側、どちらも揃って初めて良いものができるとするのであれば
バッハ・コレギウム・ジャパンは、とてもバランスが良いと思います。
偏りが一番こわいです。
なんだか
鈴木雅明さんが経営者に見えてきた・・・^_^;
団体の設立とプロモーションといった経営を担う一方で
バッハの音楽においては研究者、学者。
指揮者として演奏家としても活躍。
す、す、スゴイ!!
エージェントに入るよりも演奏家にとっては厳しい道のりだったと思いますが、
持ち前のセンスの良さと努力を積み重ねていった結果なのかなと。
何よりも情熱をすごく感じる人なので、飽きることなく
いつも新鮮に情熱を持ち続けることって大事なんだなぁと
再確認しました。
これぞブランド戦略!!
クラシック音楽業界で唯一無二の存在です!!
ブラボーーー
参考にさせていただきます・・・